General incorporated association "The Postman of Nagasaki production project"
『 ナガサキの郵便配達 組曲 』/作曲 佐藤 洋平
一般社団法人ナガサキの郵便配達制作プロジェクト代表理事 齋藤芳弘からの依頼を受け、2018年佐藤洋平がクラシックギター独奏曲とし作曲。
2019年クラシックギター独奏曲を基盤にオーケストラを作曲し、ナガサキの郵便配達組曲が完成。
音楽配信ストアにてリリース。
同年 朗読と音楽によるダイジェスト版ナガサキの郵便配達をオーディオブックとして、audiobook.jpよりリリース。
*朗読:山本真由美/長谷川真弓/松田洋治 音楽監修:佐藤洋平
第一楽章 「耳鳴り」
原子爆弾の後遺症でもある耳鳴り。
その張り詰めた直線的な響きは、外界と自我に線を引き、自我を突きつける。
第二楽章 「浮かび滲む光」
原子爆弾Fat Manは稲佐山より高い上空550メートルで炸裂した。
現在、稲佐山から観える星空や夜景は 浮かび滲む光を瞼の奥に灯す。
第三楽章 「mark 3 Fat Man」
Butterfly Effectのように、蝶の羽ばたきが竜巻を起こすのであれば、Fat Manが生んだ爆風は想像を絶する変化を齎す。
第四楽章 「背中の赤い少年」
生とは死であり、死とは生である。
谷口スミテル氏、ピーター・タウンゼント氏の遺志は、次の世代の意志となる。
第五楽章 「中天の鳥」
心と空の模様は同色であり、突き抜けた蒼に住む鳥は自由を運ぶ。
2022年8月11日 北九州にて初演予定
最終楽章 「八月の栞」
読み掛けの本に挟まれた栞は、我々に本を忘れさせない。未完が未来を紡ぐ。
楽曲解説:佐藤洋平
左 松田洋治(俳優/声優)
右 佐藤洋平(ギタリスト・リスニング絵本作家)